要約できない場合は「口頭で説明」が効果的

⑤要約ができず文章がまとまらない

要約ができない最大の理由は、あなたがその対象をよく理解していないためです。まずは理解しましょう。その後、要約したい内容について家族や友人に口頭で説明してみてください(難しい場合はスマホに自分の音声を録音して聞いてみてください)。

喋った内容のなかで、意味がわかりにくい部分や内容が飛躍した部分があれば、あなたはまだその箇所について、まだよく理解できていません。再度おさらいします。口頭で要約して説明できるようになったら、その内容を文章にすればOKです。スマホの音声入力機能を使い、言葉をそのまま文字に変えてしまっても構いません。

⑥文章が硬くなり、論文みたいになってしまう

「中学生の自分」に理解できるように書いてみてください。他の読者をイメージすることは難しくても、高校受験(中学受験)当時の過去の自分であれば想像しやすいでしょう。簡単な表現でアウトプットをする方法がおのずから見えてくるはずです。

他に具体的な技術としては、改行を増やす、漢語を和語になおしてひらがなを増やす、外来語を日本語に書き換える、語尾を「ですます」体に変えるなどの方法を試すだけで、文章の印象はかなり柔らかくなります。

手書きで書けない漢字はすべて意味を調べたほうがいい

⑦推敲ってしたほうがいいの? どうやってやるの?

必ずおこなってください。たとえプロのライターでも、自分が書いた文章を読み返して修正するべき点がまったく見つからないことは稀です。

推敲すいこうにあたっては、まずは誤字脱字、重複する表現、文法の誤りをチェック。また、慣用句や専門用語・外来語の誤用も注意してください。口頭で意味を正確に説明できなかったり、「手書き」で漢字を書けなかったりする言葉は、すべて一度は検索にかけて用例を調べることを勧めます。もっとシンプルな言い回しはできないか、別の言葉はないかも、常によく考えてください。

辞書の上に拡大鏡
写真=iStock.com/gremlin
※写真はイメージです

推敲をおこなうときは、フォントを変える、縦書きと横書きを変更する、スマホ画面で表示したり紙にプリントアウトしたりする……など、文章の視覚効果を変更してみましょう。違和感のある部分に気が付きやすくなります。1時間ほど別の作業をおこない、それから自分の文章を読み返してみるのもいい方法です。