周囲からの声かけや質問に瞬時に言葉を返せる人は何が違うのか。電通コピーライターの荒木俊哉氏は「自分の考えをうまく言葉にできない人は、モヤモヤを言葉にする力、すなわち『言語化力』を鍛えることが重要です。それは1回たった2分のトレーニングで可能です」という――。
※本稿は、荒木俊哉『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。
まずは2週間。数日で効果を感じる人も
「言葉が瞬時に出てくる状態」、それはすなわち、そのように「脳が訓練された状態」です。だからこそ、「言語化力」を本当に鍛えようと思ったら、脳のトレーニングをして、ご自身の「能力」そのものを高める必要があるのです。
では、「言語化力」を身に付けるには「何カ月も、何年も」かかってしまうのか。いえ、ここで紹介する「言語化力トレーニング」を、まずは「2週間」やってみてください。そうすれば、間違いなく「言葉が瞬時に出てくる自分」に気がつくようになるでしょう。早い人であれば、「数日で」効果を感じられる人もいます。
紙とペンを用意して、このまま実践
ただし、このトレーニングは、ぜひ「毎日の習慣」にしてほしいと思います。「1日メモ数枚、計5~6分程度」で大丈夫です。最終的な「量」は大事ですが、数日で一気に「量」をこなそうとするのではなく、「毎日少しずつ」を習慣として続けることによって、最終的な「量」に十分到達することができます。
この「言語化力トレーニング」は、スポーツのトレーニングと同じで最初のフォームが肝心。できればインストラクターのようにあなたの隣にいて、つどつどアドバイスができるといいのですが、それはなかなか叶いません。
そこで、普段のビジネスにおいて言語化が求められるさまざまなシーンにまつわる「問い」をご用意。それらの「問い」を使って一緒にメモに書き出しながら、トレーニングのコツや言語化のコツをつかんでいただけたらと思います。A4コピー用紙とペンの準備ができたら、早速1つ目の問いから始めてみましょう。