突き抜けたら「フリーランス」と呼ばれなくなる

これまで自由な働き方について語ってきましたが、その過程で気づいたことがあります。

岡本祥治『LIFE WORK DESIGN』(プレジデント社)
岡本祥治『LIFE WORK DESIGN』(プレジデント社)

それは、フリーランスは突出すれば「フリーランス」とは呼ばれなくなるという現象です。

もし今、これを読むあなたが会社勤めをされており、「○○会社の△△さん」と呼ばれているとしたら、その「○○会社」という看板を下ろし、「△△さんに仕事を任せたい」と指名で仕事を依頼されるのが次の目指すべきステップです。

そして、さらにその道を歩んだ先にあるのは、ただの「△△さん」と呼ばれる状態です。もはやフリーランスだろうが、業務委託だろうが、正規雇用者であろうが関係ない。あなたはあなた自身の看板で、仕事を請け負い、人生を歩んでいけるのです。

自分の名前で食べていける

極端な事例かもしれませんが、堀江貴文さんのことを、誰も「フリーランス」と呼びませんよね。ただの「堀江さん」、もしくは「ホリエモン」というのが、あの方の肩書、呼称、呼び名、存在すべてを表しています。同様に、経理・財務・ITエンジニア・コンサルタント・営業企画・ブランディング戦略家など、多種多様なビジネスパーソンたちが、今後は会社の名刺ではなく、自らの名刺で、自らのビジネスライフをデザインしていく時代がやってくるでしょう。

稼げるようになるまでは、「フリーランスの○○さん」。でも、そこを突き抜けていくと、いわばスーパー・フリーランス状態で、生涯、自分の名前、自分の名刺だけで食べていけるのです。

この域に達した人で“やらされ仕事”をしている人はまずいません。「ライフワーク」を得て、毎日がワクワク・ハラハラ・ヒリヒリした「生きる喜び」に満ちている。自分だけの人生を、誰のせいにするでもなく、自分の足で生きているのです。