メモ・一覧表を作成すると○

人間の記憶はあやふやなものです。経費計上を忘れてしまいそうなものは、あらかじめメモや一覧表にしておくことをおすすめします。

実際、税理士もミスや計上漏れを防ぐために、お客様ごとに必要な情報や書類、特殊事項をメモにまとめています。

必要な書類の一覧も作成しておくと、確定申告時の負担を軽減できます。

税務署は教えてくれない

「経費の計上を忘れた場合どうなるのか」という質問を受けることがあります。

結論から言いますと、どうしようもありません。

税務署が経費の漏れをわざわざ指摘してくれることはありません。

河南恵美『フリーランス必見! 税理士TikTokerの経理・節税Q&A』(ぱる出版)
河南恵美『フリーランス必見! 税理士TikTokerの経理・節税Q&A』(ぱる出版)

ただ、一度確定申告をした後でも、計上漏れに気づいた場合、「更正の請求」をすることができます。

また、本来払うべき税額より少なく申告していた場合は「修正申告」をする必要があります。

確定申告の提出期限内なら、申告書を再提出すれば、新しい日付の申告書のほうが正式なものとみなされます。

申告の提出期限を過ぎると手間がかかるので、申告書はしっかり見直してから提出しましょう。提出がギリギリになる方ほど計上漏れが多い傾向があります。

【関連記事】
タワマン富裕層は大増税を覚悟せよ…2023年中にも実施が検討されている「タワマン増税」の中身
一般人は8人に1人しか利用していない…「ふるさと納税」でわかる金持ちになれる人、なれない人の分岐点
これがあれば残された家族も安心できる…税理士が万が一に備えて「大事なもの袋」に保管しているもの
アメリカが最大の被害者に…世界中に害悪の"タックスヘイブン"が一掃されるどころか増え続けるワケ
「コツコツ貯めたから大丈夫」ではない…1000万円のへそくりを貯めた妻が崩れ落ちた"税金の落とし穴"