婚活で“不採用”になると届く屈辱のメッセージ
▼「ご健闘をお祈りします」アプリ婚活と就活の類似点
「ちょっと舞い上がってしまいました(苦笑)。私に求めているのは若さじゃなくて、年齢なりの成熟度なのかなと勝手に解釈しちゃって」(A子さん)
出足は好調だったが、その後の男性側の反応ははかばかしくなかった。「ちゃんと顔がわかる写真を送ってほしい」と言われ、自分なりにきれいに盛れている写真をマッチング相手に送ったA子さん。それが裏目に出たようだ。
プロフィール写真の浴衣の後ろ姿から漂う女性らしい楚々とした感じと、キャリア女性風の気の強そうな実際の風貌ではギャップがあると、何人かとのやりとりの後わかった。
ある男性からは「自分があなたに抱いたイメージと写真では違っていました。すみませんがやりとりはここで終わりにさせてください。いい方に巡り合えますよう、ご健闘をお祈りします」
就活で不採用になった際に届く「お祈りメッセージ」をもらった上に、やり取りをブロックされたことがあった。しかしこれならまだ誠実さが感じられる。写真送信後、なんのコメントもなく突然ブロックされることもあった。
「勝手に清楚系美女かと勘違いされた上に、黙ってブロックされるなんてへこみました……。マッチング後に実際に会った別の男性に聞いたところ、『男って何歳になっても女性に対して妄想を抱くものなんですよ。一目惚れも男の方が圧倒的に多いらしいし、どうしてもビジュアルから入っちゃうんですよね。ま、男の性ですよ』と言われた時に合点がいきました。
そして数十年前の就活を思い出したんです。例えるなら、プロフィールがエントリーシートで、その後のマッチング成立が書類選考合格、実際に会うのが1次面接みたいな。でも会社や行きつけのバーなどのリアルな出会いと違って、アプリでの出会いは面接でアウトだったら、もうリカバリーは利かないですよね。1回目の出会いの印象をまずは良くしないとダメなんです」(A子さん)
▼キョンキョン、石田ゆり子級美女を求めるハイスペ男性
またこうも続ける。
「男性が50代もOKですよと言っても、キョンキョンや石田ゆり子級の美熟女ならば、彼らは付き合いたいということだと気づきました。ハイスペ男性は他の女性からのアプローチもあるので、自分好みの魅力的な女性を選べる確率が高い。全ての男性がそうとは思いませんが、女性の選択肢がいろいろある限り、この人はまあまあいいなと思っても次にいい“物件”が来るかもしれないと思っちゃうんでしょうね。私も男性の収入やステータス、容姿などを最初の判断材料にしているので、お互いさまかもしれません」(A子さん)