転職成功者に共通する事項とは

では、「夢の転職」を実現させるためには何が必要なのでしょうか。すでにご紹介した3名を見てみると、自分が何者であるか、という確固とした軸を持っていることが見て取れます。

すなわちAさんとBさんの場合は営業における優れた経験と実績、Cさんの場合はネットワークへの深い知識と経験です。これらに加えて、これまでの業務や転職経験の中で新しいものに挑戦し、成果を出したことを職務経歴書や面接で正しくアピールできれば、未経験の、そしてより給与水準の高い業界へ飛び込み、大幅な年収アップの実現が可能となるのです。

実際の経験や実績を積むのは一朝一夕で実現できるものではありませんが、職歴やこれまで従事してきたタスクやプロジェクトを振り返り、ご自身の軸を見つけ出して職務経歴書を“まとめる”作業は今すぐにでも可能です。

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写真=iStock.com/Lucky7trader
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自分の「タグ」は何か

まず試していただきたいこととしては、これまでの職務やタスクを書き出し、それぞれに“タグ”をつけてみることです。例えば、営業の経歴を持つ方であれば「基幹システムの新規顧客獲得」や「製造業の法人営業」「金融機関向けのシステム営業」といったものがあるでしょうし、「人事評価システムの構築」「ウェブサイト管理」「広告運用」「経理」「データ分析」「モバイルアプリ開発」「システム導入支援」「プロジェクトマネジメント」「デジタルトランスフォーメーションの戦略立案」など、これまでの職歴を振り返って、これだ! というタグを見つけましょう。

このタグ付けがしっかりできている場合、おのずとご自身の強みを活かせそうな転職先が見えてくるのも事実です。例えば新規開拓に強みを持つ方であれば立ち上げフェーズにあるベンチャー企業で価値を発揮できるでしょうし、広告運用であればデジタル領域での存在感を高めたい企業で重宝されるでしょう。人事評価システムの構築の実績がある場合は比較的大きな組織での活躍が期待されます。