――みなさん、ご主人がどのくらいお金持ちか、実感していますか?

【レイコ】フランス人というのは、そういうことはあまり教えてくれないんですよ。別荘がフランスに2つあり、今度イタリアにも1つ買おうかと言ってますが。

【ミユキ】夫は30歳のときにIT企業の経営者として独立したんです。私にも何かやれと言うので起業にいたったんですが、夫に資金力があって、借金ではないので、気が楽です。もともと縁の下の力持ちで彼をサポートしたいほうなので、軌道に乗ったら彼に渡して引退したい(笑)。

【リサ】うちは一族で代々会社経営をしているんですが、普段の生活はとても質素。食事も一汁三菜という感じだし、主人も独身時代は、同じ国産車に10年乗っていました。でも、家は港区のど真ん中にある有名なマンションのペントハウスだったり。彼の実家に行くと、美術倉庫みたいに、高い絵が壁にかけてあるんです。

仕事がしたくてたまらなかった私は、夫にプロポーズされたときも、資産家だから夫のお金が使えるということより、その環境でビジネスができると思ったこともあり決意しました。でも最初の2年ぐらいは、お金持ちの生活になじむことで精一杯。一番のハードルが「社交」でしたね。手紙の書き方、お辞儀の仕方、おもてなし……、お祝い事に幾ら包めばいいかと義母に聞いたら、ウン10万……。もう本当に桁が違うんです。

――そんなことを教えてくれるのは、ご主人? お姑さん?

【リサ】義母ですね。今は本当に感謝しているのですが、最初は病気になるぐらい辛くて……。今は、2人で会社をつくったことで、義父にも、「根性がある。息子にも起業しようといういい影響を与えてくれた」と言われてうまくいっていますが、最初は「ビジネスにメリットをもたらしてくれるような家の人じゃないと」と露骨に反対されていました。楽したい人は無理なんじゃないかと思います。