「従業員は雇用してやるもの」という考え方
口にはしないものの、従業員は雇用してやるもので、自分が使ってやっているという考えが根本にあります。残念ながら、従業員とその家族にも支えてもらって、自分の組織が成り立っているとは考えていません。
この場合、経営者は「従業員やその家族が会社のためにある程度の『犠牲』を払うのは当然」と考えていてもおかしくありません。
経営者のこうした考え方は、従業員に敏感に感じ取られているものですが、そんな組織では、ハラスメント行為も、見ないふりをしても差し支えのない「犠牲」と捉えられ、野放しにされがちです。
経営者の方が、どちらのタイプの話をされるのか、機会があるときには注意して聞いてみてください。
「犠牲」や「目に見えない支え」について、どんな意識を持っていそうか見抜くつもりで聞くのがコツです。