補償範囲は通常、病気やケガで通院、入院、手術をした際にかかった費用だが、予防接種や避妊手術は原則的に補償外。が、予防接種の一部を補償対象とするものや、死亡した場合、ペットが他人に噛み付いた場合の賠償についても補償するタイプもある。さらに、ガン手術や火葬・葬儀、高度後遺障害、診断書費用なども補償する商品も登場。また、多頭加入や、避妊手術済みの場合は保険料が割引となるケースや、加入年齢制限がないタイプもある。
保険会社ごとに利用限度回数や1回の利用限度額、年間の限度額などが異なるので注意が必要だ。保険金の支払い方法もさまざまで、かかった医療費を全額動物病院に払ってから、保険会社に請求するのが一般的だが、動物病院が保険会社と提携している場合は、保険料との差額分のみ病院に支払う例も。まずは保険会社がかかりつけの動物病院と提携しているかなどを確認してみたい。
ペット保険は毎年更新、単年加入が一般的。病気やケガのリスクが高い幼少時に一旦加入し、高齢(7~8歳)になったら再度加入するのも手だろう。私自身も犬を飼っているが0歳時に加入していた。ただし生まれたばかりや、あまり高齢になると制限を設けている商品もある。最近は、終身加入タイプもあるので価格を見ながら考えたい。
同じ犬でも、胴長短足のダックスフンドは腰の病気が多いなど、種類によってかかりやすい病気やケガがある。人間が医療保険に入るのと同じで、まずどんな補償が欲しいか、払える保険料はいくらかを、獣医さんに相談するなどしつつ、検討するとよいだろう。取扱業者の財務内容、契約件数なども確認しておくとより安心である。
(構成=千葉日比魚)