年収700万円世帯が
陥りやすい家計の病気

比較しないしない病

症状:金融商品を購入する際に発症することが多い病気。車や家電製品を購入する際には、きちんと比較検討するのに、金融商品となると「難しい」「よくわからない」と情報を集めることすらしない。そのため、判断材料を営業担当者がいい人かどうか、という情緒的なものに頼ってしまう。

原因:金融商品は難しいと思い込んで思考が停止してしまう。

治療法:日本における深刻な症例は生命保険の加入時に多く見られる。同じような内容の保険商品でも保険会社によって2~3割も保険料が違うことは珍しくない。一生涯で数百万円は支払う商品だけに、1割でも安くできれば数十万円の見直し効果が。かならず複数社から見積もりを集め比較検討し納得してから加入するようにしたい。

断れないで症

症状:他人から勧められると断れなくなる病気。断れないで症を発症すると、「つきあいがあるから」と、内容をあまり精査せずに保険の契約を重ねてしまう。その結果、家計がだんだん苦しくなるという、不思議な病気である。

原因:いい人と思われたいという見栄、悪い人と思われたくないという気弱さに原因がある。

治療法:もし勧められたモノを購入しなかったり契約を断ってその人と縁が切れたとして、何か不都合があるのか考えてみること。多くの場合で会社に出入りしている営業職員のような、大した知り合いでもない人である。そういう人と縁が切れても何の不都合はないはず。また、今後支払うことになる金額を一度計算してみるとよい。冷静に考えてみて、そんな人のために自分が支払いに苦しむなんてバカらしいと思えるようになれば完治した証拠だ。

※すべて雑誌掲載当時

(山本信幸=構成 坂本道浩=撮影)