既婚者向け出会い系SNSの衝撃
様々な出会い系サイトがありますが、近年、増えているのが「既婚者クラブ」をはじめとする既婚者専用のマッチングアプリです。
「人生は一度きり。不倫をしましょう」というキャッチフレーズを掲げ、2001年にカナダ発で開設した「アシュレイ・マディソン」という出会い系のSNSがありました。
既婚者同士の交流を目的としており、日本でも大きな話題となりました。しかし、費用の高さがネックとなっており、サクラが多く存在するとも言われていた中で、2015年に大きな個人情報流出事故を起こしたことから、急速に下火となりました。
また、あからさまに「不倫=体の関係」を堂々と表に出した売り出し方に対し、気後れ感を抱いた人も多かったようです。その点も、日本人にとっては少々使いづらさがあったのではないかと思っています。
ただし、このサイトの登場は一定の評価がありました。それは既婚者同士が恋愛をしたいと思っているという潜在的なニーズを掘り起こしたことです。
特に、周囲の人間関係にバレないように、しかし安全に出会いたいという既婚者のある意味ワガママな要望との親和性が、ネットを利用したマッチングは高いと評価されたのでしょう。
既婚者マッチングアプリが誕生したワケ
「アシュレイ・マディソン」からユーザーが離れた後も、既婚者向けのマッチングアプリやマッチングサイトは、進化し続けてきました。
というのも基本的に、婚活を目的とするような“恋人探し”をするようなマッチングアプリやサイトでは、既婚者はNGです。過去には、独身者のふりをして参加する既婚者が既婚バレをして、ネット上に個人情報を晒される……などのトラブルも続出しました。そこで運営側もトラブルを避けるために、独身証明書を提出させるなどの対策をとっています。
既婚者は、まじめな“恋人探し”ができるサイトからは追い出されてしまったというわけです。
もちろん、既婚者でも出会いを探せるアプリやサイトは昔からあります。ですが、そこにいる女性の多くが金銭目的。つまり、恋愛関係を継続していきたいと考えている人は少数派なのです。
そこで誕生したのが既婚者向け(既婚者限定)、または既婚者が参加できるマッチングアプリ(以下、既婚者マッチングアプリ)で、代表的なものに「既婚者クラブ」があります。既婚者マッチングアプリには、独身者向けのものと違う独特のルールや注意点があります。