まとまった時間で一気に片づける
では、その状態にたどり着くためにはどうしたらいいでしょう。
正解は、本・書類・文房具などのカテゴリーごとに、デスク全体を一気に片づけていくことです。
今日は机の上を片づけて、明日は1段目の引き出し、あとは空いた時間にいらないモノをちょこちょこ捨てよう……なんて調子では、いつまでたっても片づいたデスクにたどり着くことはできません。
まずは、片づけのためのまとまった時間を確保すること。そして、デスク周りにあるモノをカテゴリーごとにすべて集め、一つひとつ残すべきか捨てるべきかを見極める。それから残したモノの収納を決めていく。このステップで進めていくのが正解です。
ここでは片づけのポイントを4つのキーワードで覚えておきましょう。すなわち、「一気に」「短期に」「完璧に」、そして「カテゴリー別に」片づける。これは、家を片づける場合と共通の、こんまりメソッドの核となるキーワードです。
ワークスペースの片づけは家の片づけよりずっと簡単!
「一気に完璧に片づけるって、なんだか難しそう」と感じられたとしても、ご安心ください。
ワークスペースを物理的に片づける場合は、家の片づけよりずっと簡単です。単純に家に比べてスペースが狭く、モノのカテゴリーも限られているので、残すモノを選ぶのも収納を決めるのも、さほど難しいものではありません。
かかる時間もまったく違います。
ちなみに、こんまりメソッドで家を片づける場合にかかる時間は、一人暮らしの方でモノが少ない方でも約3日。家族暮らしの方だと最低1週間。モノが多かったり家が大きかったりする場合だと、数カ月以上かかる場合もザラにあります。
けれど、オフィスのシンプルなデスク1つ分であれば、片づけにかかる時間は、平均5時間。職種によって3時間かからなかったり、個室タイプの広めのワークスペースだと10時間かかったりともちろん幅はありますが、それでも丸2日間確保できればほとんどの場合完了できるはずです。
「そもそも、その片づけをする時間が取れないのですが……」
「5時間でもまとまった時間を取るのは難しい」
そんなときは、数回に時間を分けて片づけましょう。実際、私のお客様の多くは2時間×3回で片づけを完了させるパターンが一般的でした。ただしこの場合も、あまり間をあけずに短期間で終わらせたほうが片づけのリズムをつかみやすく、結果として短い時間で片づけを終えることができるので、時間がない人こそ一気に時間をとる方法がおすすめです。結局、中途半端な片づけをダラダラ続けてリバウンドをくり返すのが、一番非効率的で損なやり方なのです。