まず、ボウルに玉ねぎ1個分をすりおろし、赤みそ80g、白みそ80g、りんご酢大さじ1を入れてよく混ぜ合わせます。これを製氷皿に移して冷凍庫で2~3時間凍らせると、およそ10杯分の「長生きみそ汁」のもとの「みそ玉」が出来上がります。冷凍庫で2週間程度保存が可能なので、お湯に溶かすだけで毎日手軽に飲むことができます。

図表2を参考にたんぱく質たっぷりの「食べるみそ汁」にすると満足感も高く、主菜としても十分な一品になるでしょう。

1日のうちいつ飲んでも効果がありますが、とくに食前が効果的。みそは糖の吸収を緩やかにする働きがあり、血糖値スパイクを予防してくれます。赤みそ、白みそはもちろん、玉ねぎにも血液をサラサラにする効果がありますし、善玉菌のエサになって乳酸菌を増やすオリゴ糖も豊富。りんご酢に含まれる酢酸は、悪玉菌を抑制します。

こうして腸内環境が整うと、副交感神経が優位になって自律神経のバランスが整ってきます。

腸は副交感神経が優位な時に活発に働くため、より腸が元気になって代謝のいいやせやすい体を手に入れる好循環を生むことができます。また、みそには抗酸化作用による生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症など)予防やアンチエイジング効果が期待できます。さらに精神の安定をサポートする幸福ホルモン「セロトニン」の分泌を促したり、慢性疲労を回復したりと、非常に多くの健康効果をもたらしてくれることもわかっています。

ダイエットだけでなく、心身の健康もサポートしてくれる「長生きみそ汁」をぜひ習慣にしてみてください。

食物繊維には「水溶性」と「不溶性」の2種類がある

便秘はダイエットや美肌の天敵です。便秘に悩む患者さんの中に「野菜を一生懸命食べているのに、便秘が改善しない」という人がいますが、そういった方々にぜひ知っていただきたいことがあるのです。

じつは食物繊維の摂り方にはコツがあり、闇雲やみくもに取り入れればいいわけではありません。厚生労働省によると、食物繊維の定義は「人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体」とされています。胃や小腸で消化されない唯一の栄養素であり、大腸まで届くことで便通をサポートしてくれる貴重な存在です。

この食物繊維には種類があり、水に溶ける「水溶性」と水に溶けない「不溶性」の2つに分けることができます。それぞれに特徴や働きが異なるため、腸活ではその違いをふまえて摂ることが大切です。