秋篠宮家長男の悠仁さまはことし16歳になられた。評論家の八幡和郎さんは「将来の天皇である悠仁さまの結婚はできるだけ早いほうがいい。お妃捜しは宮内庁には荷が重く、岸田総理が国家的課題として介入すべきことだ」という――。
伊勢神宮内宮の参拝に向かわれる悠仁さま=2022年10月1日午後、三重県伊勢市[代表撮影]
写真=時事通信フォト
伊勢神宮内宮の参拝に向かわれる悠仁さま=2022年10月1日午後、三重県伊勢市[代表撮影]

そろそろ悠仁さまのお妃捜しが始まる

秋篠宮家の悠仁さまは、学業も順調に進み、10月の伊勢神宮訪問・参拝に見られるように未来の天皇として高い自覚をお持ちのようで、順調な成長ぶりがたのもしい。

ただ、父親が即位してから誕生された上皇陛下、皇太子の子として少年時代を送られた今上陛下と同じ経験ができない危惧がある。

また、将来の伴侶もすでに中学生ないし高校生になっているだろうから、マスコミがお妃捜しを始めるのも時間の問題だ。

将来の天皇となるべきプリンスが天皇の甥であるという、近代皇室にとって経験したことのない状況だが、突然、そうなったわけでもないのだから関係者はしっかり対処してほしい。

できるだけ早い結婚が望まれる2つの理由

悠仁さまが、学習院高校進学を避けられたことで批判もあるが、私は正しかったと思う。眞子さまは国際基督教大学(ICU)に進学され、佳子さまもいったん学習院大学に進まれたが約1年後には中途退学してICUに再入学された。

ことし学習院大学3年生になられた愛子さまは、入学以降3年間リモート学習のみ。登校はオリエンテーションと9月に図書館に行かれただけで、学生生活をまったく経験されていない状況だ。三人の内親王の教育環境づくりができなかった学習院に悠仁さまを送り込むのは常識的でない。

それに加えて、男子校である学習院でなく、お茶の水女子大学附属小・中学校から筑波大附属高校という、知的な家庭に人気があり、とくにしっかりした女生徒が多い男女共学校を選ばれたことはまことに適切である。上皇后陛下美智子さまの父や弟の母校でもあり、平成皇室の長所を引き継がれるのにも好都合だ。

悠仁さまの結婚は、できるだけ早いほうがいい。その第一の理由は、皇位継承を安定させるためにも、できる限り早く結婚して何人かのお子様を得ることが必要だからだ。

もうひとつ、天皇陛下と秋篠宮皇嗣殿下の5歳という年齢差を考えると、天皇陛下が上皇陛下のように85歳で退位された場合、秋篠宮殿下は80歳で即位してたった5年で悠仁さまに譲られることになる。そうなると、天皇陛下から悠仁さまへの直接継承となっても不思議ではない。