テレビ離れが起きていないと考えるワケ

ネット記事ではテレビ離れに言及する記事も散見されるが、一概にそうとは言えない。

今年4月の記事(「TVerは使えない」は期待の裏返し…テレビはまだまだ「オワコン」ではないと私が考えるワケ)にも書いたように、テレビ番組の配信再生数が急増していること、SNSの書き込みもネット記事もテレビ番組関連がトップレベルであることなどを踏まえると、イメージほどテレビ離れは起きていないのではないか。

再生回数を荒稼ぎする2つのジャンル

現在、芸能人のYouTubeで再生数を最も稼いでいるのはジャニーズ勢だろう。『ジャにのちゃんねる』『Snow Man』『SixTONES』『なにわ男子』『ジャニーズWEST』『ジャニーズJr.チャンネル』など層が厚く、着実にファンを囲い込む形で再生数を伸ばしている。

同様に再生数を稼いでいるもう1つの勢力は芸人たち。テレビでの露出が減った『エガちゃんねる』(江頭2:50)、『貴ちゃんねるず』(とんねるず・石橋貴明)らから、テレビの売れっ子である『かまいたちチャンネル』『しもふりチューブ』(霜降り明星)『チョコレートプラネットチャンネル』まで、年齢も芸風も動画の内容も幅広い。

テレビ業界で指標として重視されているのはチャンネル登録者数ではなく、最近の再生数。1年10カ月前に活動休止し、動画配信が2年止まっている嵐は、326万人の登録者がいるため登録者数ランキングの上位にいる。そのことからも、登録者数は大きな意味を持たないことがわかるはずだ。