日本の男子小学生は「トイレでの大便」をバカにして、はやし立てることがある。ライター・編集者の中川淳一郎さんは「これは排泄行為を恥や穢れのように扱い、忌み嫌っているからだろう。日本人は、清潔であること、無菌であることにとらわれ、いまや『潔癖モンスター』となっている。これは日本人の幸せを損ねているのではないか」という──。
小学校のトイレ
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排泄を徹底的にタブー視する日本人

人生とは、排泄である。

食事は一般的に1日2回~4回程度だが、排泄は大便と小便を合わせれば7回ほどはするだろうか。頻度としては食事よりも高いわけで、非常に重要度が高い日常的行為といえる。