「セックスで射精の練習」は危険
第2条 セックスは「心・技・体」が伴うまで行うべからず
ここでいう「心・技・体」の「心」は、セックスをするのに十分な知識と一般常識とコミュニケーション能力を備えているか、ということです。射精道でいう「知行合一」「義・勇・仁・礼」が備わっていることが、重要なのです。
「心」は、正しい避妊や性感染症予防といった性の知識をベースに、セックスのパートナーと1対1でのコミュニケーションが問題なくできる能力があるかどうか、自分の欲望を満たすことに走らず、相手を尊重した大人の対応ができるかどうか、他人に迷惑をかけないことを実践できるかどうかです。
「技」とはずばり、射精の技術です。第1条で説明した通り、オナニーできちんと練習して、射精をコントロールできるようになって初めて、本番に臨める準備ができたということになります。
「体」は、完全に大人の身体になってから、という意味です。早ければ小学校高学年から二次性徴が始まり、中高生で大人の身体へと変わります。そういう意味では、「心・技・体」のなかでは最初に整う条件といえるため、「体」だけでいえば「思春期でセックスしてもいい」ということになってしまいます。しかし、僕は身長の伸びが止まる18歳くらいが「大人の身体」の完成時期であると想定しています。
この「心・技・体」の3つが十分に備わっていない場合には、いい年をした大人でもセックスをしないほうがいいともいえます。逆に、未成年でもしっかりと身についていれば、「セックスをするにふさわしい大人の男」といっていいでしょう。
「セックスで射精の練習をしてみた」という話を聞くこともありますが、これは非常に危険な行為といえます。凶器である刀の振り方もまだ分かってないのに、戦場に出かけるようなもので、自分自身が痛い目にあうか、セックス相手の心身を損なうような多大な迷惑をかけるのは想像に難くありません。
自分でコツコツと練習した上でセックスをするのが基本であり、相手を尊重することにつながります。射精道の「守るべき道」であると考えてください。