ベトナムで「日本人男性の謝罪動画」が1万シェア

こうした問題は、タイだけにとどまらない。

特に、最近、性被害の告発が目立っているのは、ベトナムだ。

今年4~5月の連休中には、ベトナムにおける入国制限が緩和された影響で、ベトナムに向かう日本人が増えた。

と同時に、ベトナム人女性に対する盗撮や、強引な売買春の勧誘など、複数の性被害が現地で炎上した。

そのうちの一つが、次に紹介する「飛行機内盗撮事件」である。

現地報道や盗撮被害に遭った女性のSNS投稿によると、その被害女性は、ベトナム国内便の機内で、たまたま隣に座った日本人男性から盗撮されていることを、別の搭乗者から知らされたという。

その後、その日本人男性に、撮影した動画を見せるように要求したものの、男性が拒否。この日本人男性は、盗撮したこと自体を否定し続けた。

普通のベトナム人に売春を持ち掛け炎上

その後、被害女性は、航空会社の職員などの協力を得て、この日本人男性を問い詰め、盗撮動画を確認する。男性のスマートフォンの中には、女性が寝ている間に撮影された、足など全身の映像が複数あった。

発覚後、被害女性は、日本人男性に対して、立ち上がって頭を下げて謝るように要求。

その謝罪の様子や、機内での一連のやり取り、盗撮された動画などがFacebookに投稿されると、瞬時に拡散され、ベトナム国内を中心に1万件以上シェアされた。

盗撮したベトナム人女性に謝罪する日本人男性
盗撮したベトナム人女性に謝罪する日本人男性

投稿を見たベトナム人からは、「日本人は自分たちが想像できないほど変態なんだな」というあきれ声や、「日本文化は好きだが、一部の無神経な日本人の行為にはがっかりだ」といった落胆の声が相次いだ。

これとほぼ同時期に、別の事件も発生している。

ある日本人男性が、ベトナムのコンビニで、そこにいたごく普通の一般女性に、売春を持ち掛けた。すると、この女性が怒って日本人男性を殴り、警察が呼ばれる事態となった。

ただ、警察がやってきた後も、この日本人男性が何ら悪びれることなく、ヘラヘラ笑っている様子がSNS上で拡散され、大炎上してしまった。

売春を持ちかけ警察沙汰になるも余裕の笑みを見せる日本人男性(後方左)これらの事件によって、ベトナムにおける日本人のイメージが、大きく悪化したことは言うまでもない。
売春を持ちかけ警察沙汰になるも余裕の笑みを見せる日本人男性(後方左)これらの事件によって、ベトナムにおける日本人のイメージが、大きく悪化したことは言うまでもない。