勝 海舟●文政6(1823)年、江戸・本所生まれ。幕臣として江戸城無血開城の任を務めた。明治維新後も、旧幕臣として、海軍卿、元老院議官、枢密顧問官などを歴任し、伯爵に叙された。
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勝海舟の「傑物から人望を得る技術」
勝海舟の「傑物から人望を得る技術」
乱世で何事かをなそうとする人間にとって、最大の財産は人望である。まだ姿もない未来へと暗く辛い道を一緒に歩く選択を、他人はそう簡単にしてはくれない。ただ1つそれを可能ならしめるのが、人望なのである。
幕末・維新期は、人望ある傑物が輩出された時代であるが、その中でも異彩を放つのが勝海舟である。何が異彩なのか。1つは彼が負けた側の人間であること。もう1つは彼が「傑物たちからの人望が厚かった」という点である。大久保忠寛から、坂本龍馬、西郷隆盛、天璋院篤姫に至るまで、立場を超えて、時代の主要人物たちから愛され、信頼されている。これは史上にも稀有なことであろう。
「愛され、信頼されている」ということは、「他者からの信頼と共感の獲得」という、リーダーの基本要件に通ずる。
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