(1)Web 来訪者を顧客に育てるリードナーチャリング
  上島千鶴ほか

(2)アンサー「転覆の時代」を乗り越える職場
  河合太介

(3)ザッポスの奇跡
  石塚しのぶ

(2)と(3)はお客様に対するサービス向上とは何かを考える際にヒントとなる2冊。(2)はヒット作『不機嫌な職場』の著者によるビジネス寓話。すらすら読める。(3)はアマゾンが買収したことで話題になった靴販売のネット企業ザッポスと、彼らの流通戦略を描いた本。ザッポスというのは一言でいうと、とんがった会社だ。サービスを売るとはどういうことか。伝説ともいえる数々のエピソードに感動を受ける。

(4)日本の営業2010
  ダイヤモンド・ビジネス企画編集部編

(5)最強の営業戦略
  栗谷仁

(5)は営業の基本に立ち返る意味でも、何度も読み返すことになると思う一冊。著者はコンサルティング会社A.T.カーニーのパートナー。営業における戦術・戦略と実行とをどうリンクさせるか、営業力を最大化するための手法をうまく体系的にまとめている。

(6)やっぱり変だよ日本の営業
  宋 文洲

弊社創業者の著書だが、もはや営業本の古典といってもよいだろう。日本の営業における問題点を鋭く指摘。これほど多くの読者の爆笑をさそい、そしてマネージャーというマネージャーに後ろめたさを感じさせた本はあっただろうか。

(7)宋文洲直伝 売れる組織
  小松弘明

(8)90日間でトップセールスマンになれる最強の営業術
  野部 剛

『やっぱり変だよ~』と併せて読むとおもしろい実践的な2冊。営業力を強化するうえで、いかにプロセスマネジメントが大切か。『やっぱり~』を読むとなぜ耳が痛くなってしまうのかが腹に落ちる。

(9)ルート営業のすべてがわかる本
  工藤龍矢

一言でいうと最近流行のハックスものである。営業本に書かれていることはよくわかるが、それでは今日から我々はどうしたらよいのかというとき、すぐ役立つコワザが満載。

(10)人を動かす
  デール・カーネギー

(11)経営の教科書
  新 将命

経営に関わる幹部にはもちろん、売れない要因を外部に求めて半分開き直りがちな営業関係者に読んでほしいのが(11)だ。課題の54%は実は内部要因にあるという。著者は伝説の外資トップ。謙虚さこそ真の自信のバロメーターなど、経験に裏打ちされた言葉が心に刺さる。

※すべて雑誌掲載当時

(面澤淳市=構成 市来朋久、佐粧俊之=撮影)