仕事の悩みはどう解決すればいいのか。トーチリレー代表の神保拓也さんは「書店に行って『人間関係が劇的に改善する○○の法則』といった本を買っても役に立たないこともある。悩みの根本原因を突き止めることを最優先にしたほうがいい」という――。

※本稿は、神保拓也『部下・同僚・チーム、あなたの心に火を灯す新常識 悩みは欲しがれ』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

ストレスを感じている若いビジネスウーマン
写真=iStock.com/Jay Yuno
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悩みをすぐに解決しようとしてはいけない

私はあらゆる人のお悩み相談に乗ることを仕事にしています。ビジネスパーソン、経営者をはじめ、フリーランスや、主婦、フリーター、高校生、大学生など、これまで1000人以上の方の悩みに向き合ってきました。

そこから見えてきたことは、多くの人は悩むことを嫌っていて、悩みを抱えるとその状態からとにかく抜け出したいと考えること。すぐに解決しようとしたり、消し去ろうとしたりする、という事実です。

そのため、世間ではどうしても「解決策」ばかりに注目が集まります。

手っ取り早く答えを得られそうな書籍や講座、テレビ番組がいつの時代も人気で、最近ではYouTubeや音声メディアなどに解決策を求める人も増えています。

しかし、悩みに向き合わずに、安易に解決策を自分の外側に求めてばかりいると、結果的に解決が遠のくことや、時には悩みがより複雑になってしまうことがあります。

ハウツー本は万能ではない

たとえば、職場での人間関係について悩みを抱えているAさんという方がいるとしましょう。会社に行くことが憂鬱ゆううつになっているAさんは、一刻も早くこの状態を脱したいと考え、書店に走ったりAmazonで検索したりして、正解が書かれていそうなハウツー本(例:人間関係が劇的に改善する○○の法則、相手から信頼されるために必要なたった△つの習慣)を購入します。

もちろん、そのような本に書かれている解決のためのスキルやテクニックを実践することで、心が軽くなったり、状況が改善したりすることもあるでしょう。

しかし、ハウツー本も万能ではありません。そこに書かれた内容がいかに素晴らしいものだったとしても、それが今悩んでいることに本当に適したものでない限り、大きな効果は見込めません。