自宅は最も資産形成しやすい方法

私は自宅を住み替えて資産を1億円以上増やしている。これは実質的にお金をもらいながら自宅に住んでいるに等しい。その方法を本に書いたら、ベストセラーになった。そのやり方に加えて、物件の良しあしまで提示したサイト「住まいサーフィン」には27万人が入会し、先ほど書いた通り、99%が売却で資産を増やしている。

成長投資のコンセプト
写真=iStock.com/Ghing
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これは単身でももちろんできるし、単身は身軽だからこそやりやすい。含み益を出すための住み替えにおける最大の抵抗勢力は家族になるが、単身なら何の障害もない。ちなみに、自宅は売買差益に対して3000万円まで無税になる(投資なら、5年以内の場合、約4割が税金で取られる)。この制度は2年おきに使うことができる。私が単身なら、2年おきに引っ越したいくらいだ。

「都内15の区、徒歩6分以内」それ以外は買ってはいけない

自宅マンション選びは絶対に失敗は許されない。なぜなら、自宅は1戸しか買えないからだ。これで失敗すると、人生の足かせができてしまう。だからこそ、失敗しないために必ず守るべきことを7つ提示しておこう。

物件選びで一番重要なのは立地だ。マンションは「1に立地、2に立地」なのだ。首都圏であれば、千代田区・中央区・港区・渋谷区・江東区・品川区・目黒区の7区がAクラスで、資産性が高い。Bクラスは文京区・台東区・豊島区・新宿区・世田谷区・墨田区の6区までだ。このエリア以外では資産性が保てないので、買ってはいけない。ローンを完済できない程の値下がりする可能性があるからだ。売れない不動産は負債でしかない。このエリアの物件価格が高いというなら、新築でなく中古でいい。エリアは外したら、ノーチャンスになる。

上記エリアの中で駅からの徒歩分数はできれば4分以内、最悪でも6分以内を選ぼう。単身向きはファミリータイプよりシビアに駅から離れると命取りになる。5分以降は1分遠くなるに従い、資産価値の落ち方が早くなる。