星野博美●ほしの・ひろみ 1966年、東京都生まれ。大学卒業後、会社員、写真家・橋口譲二氏のアシスタントを経てフリーに。2001年『転がる香港に苔は生えない』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。著書に『のりたまと煙突』など。写真は、星野さんが「故郷」と呼ぶ五反田駅前で撮影した。
海に生きる漁師にとって死は身近だ。その不安を麻痺させるモノが笑いなのだとノンフィクション作家の星野博美さんはいう。
「漁師は、自然の恵みに頼らざるをえない。不漁が長引けば、陸で仕事をしなければならない。そんな時期、うちの祖先はコンニャク屋や床屋をやってしのいだようです。でも状況が変われば、また海に戻る。その見極めができるのが、漁師なんです」<町工場の娘であり、漁師の末裔である>星野さんの一族の屋号が、「コンニャク屋」。星野さんは一族の歴史を辿る。
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(佐藤 類=撮影)


