ちなみに、前述した「雪ミク」の動画配信以外の今年の「オンライン雪まつり」の主な内容は、以下のようになっている。
・さっぽろ雪フォトまつり2022(「雪と触れ合う楽しさ」をテーマとした写真をSNSなどオンライン上で広く募集)
・世界的DJによる雪まつりトリビュートライブ中継
・さっぽろ雪まつり大歴史展
・Online さっぽろ雪まつり2022 CRAFT FES(期間限定商品の販売やワークショップをオンラインで開催)
・世界的DJによる雪まつりトリビュートライブ中継
・さっぽろ雪まつり大歴史展
・Online さっぽろ雪まつり2022 CRAFT FES(期間限定商品の販売やワークショップをオンラインで開催)
「雪まつりより、除排雪何とかしてくれよ」が本音
こうしたイベントの金額として「2億円から3億円」が適正なのか、筆者には判断する術がない。だが、他に使いみちがあったんじゃないかな、とは思わないではない。
例えば目下、札幌市においては「除排雪の遅れ」が大きな問題となっている。
今年の札幌は例年になく雪が多く、7日には観測史上1位となる24時間で60センチの降雪量を記録したほどだが、札幌市が業者に委託している除排雪の動きが鈍いのだ。そのせいで街中でも歩道と車道の間に雪壁がそびえ立ち、道が狭くなっているため至るところで渋滞が起き、何より見通しが悪く危険でさえある。
「雪まつりより、除排雪何とかしてくれよ」が札幌市民の本音なのだ。ちなみに令和3年度の札幌市の予算によれば、「歩道除雪費」は7億4000万円の予算規模となっている。
「雪ミク」像は高さ3m×横6mだそうだが、場所によっては3m近い歩道の雪壁を見上げながら、胸中に釈然としない思いが降り積もる。