2022年に入り、北朝鮮が立て続けに弾道ミサイルを発射している。これを受けて日本国内では「敵基地攻撃能力の保有」が議論されている。ジャーナリストの宮田敦司氏は「日本には移動する弾道ミサイルを発射前に攻撃する能力がない。このため『敵基地攻撃能力』を保有しても、使いようがない」という――。
「防衛力の抜本的な強化」を唱える岸防衛相
1月に入ってから北朝鮮が立て続けに弾道ミサイルを発射している。これを受けて岸信夫防衛相は、記者団に「いわゆる敵基地攻撃能力の保有を含め、あらゆる選択肢を検討し、防衛力の抜本的な強化に取り組んでいく」と述べた。以降、「敵基地攻撃能力」保有をめぐって各政党が旗幟をあらわにしている。
「敵基地攻撃能力」とは、弾道ミサイルの発射基地など、敵の基地を直接破壊できる能力をいう。政府の見解では、他に手段がない場合のやむを得ない必要最小限度の措置として、「法理的には自衛の範囲に含まれ可能」としている。
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