サブ・プライムローンの影響で経営環境が悪化している北米市場。トヨタ自動車にとって重要戦略地域である北米の需要見通しを決める会議で、営業担当者はいつものように、車種ごとにグレードや排気量などで細かく分けて販売状況を調査し、綿密な数字を積み上げたデータをベースに報告しようとした。

それに対し、渡辺捷昭社長は次のように指示を出したという。