お金を稼ぐ人の共通点
稼ぐ人は、思考力と実行力がある人ですが、もう1つ共通してもっている特性を挙げるなら、みなせっかちだということです。私の知る限り、のんびりした性格の人で、お金を稼いでいる人はあまりいません。
生まれもってお金持ちという人のなかには、のんびりしている人もいるかもしれませんが、稼いでお金持ちになった人は、せっかちな人が大半でしょう。
せっかちな人は、せっかちなだけに時間管理が上手で、時間当たりの生産性が他人よりも何倍も高い傾向があります。時間は誰にも平等に与えられていて、1日は24時間と決まっています。ですから、その24時間の使い方で稼げるか、稼げないか、明暗が分かれるのです。
「タイムイズマネー」「時は金なり」と昔から言いますが、まさしくその通りで、平等に与えられた時間をどう活用できるか、時間当たりの生産性をいかに上げられるかで稼ぎが決まります。
最初から割のいい稼げる仕事ばかりがくるなどという都合の良いことは絶対にありません。割りの悪い仕事が回ってきたときに、いかに自分なりに工夫をして、自分の時間当たりの生産性を上げるかが大事になります。割りの悪い仕事がきたときこそ、稼ぐ力を向上させるチャンスなのです。また、それ以外の「to do」もできるだけ早くこなすことです。
それほど稼げない仕事を8時間でやる人、6時間でやる人、4時間でやる人がいます。
8時間でやる人に比べて、6時間でやる人には2時間、4時間でやる人には4時間、別の仕事、あるいは別の何かをする時間が生まれます。
「人は与えられた時間で、すべてのことをする」と言われていますが、与えられた時間を全部、ある仕事に使っていたら他人と同じか、他人以下の稼ぎにしかなりません。
仕事の時間を自分が決め、その時間内に仕事をやり終え、残りの時間をどう使うのか。仕事以外の時間も含めて、どのように時間を使っていくのかが問われるのです。私の人生の師匠(曹洞宗の僧侶・藤本幸邦さん)がおっしゃっていたように「お金も時間も使うもの」ですが、上手に使いたいものですね。
そして、仕事の評価は、アウトプットの量と質で決まります。それらを高められたら、次により難しい、つまり、より稼げる可能性のある、少なくともより評価の上がる仕事がきます。ここがポイントです。割りの悪い仕事であっても、良いアウトプットを続けていれば、割の良い仕事が回ってくる好循環に変わるのです。
「お金に稼がせよう」
こんな調子のいいことを言っている人もいますが、こうした人はまず稼げません。お金に稼がせることを考える前に、まず自分が稼ぐことを真剣に考えるべきなのではないでしょうか。