佐藤 剛●さとう・ごう 1952年、盛岡市生まれ。高校までを仙台で過ごす。74年、明治大学卒業後、音楽業界誌の営業・編集を経て、77年からアーティストのマネージメントに携わる。THE BOOM、ヒートウェイヴ、中村一義らを手掛け、現在はソノダバンド、由紀さおりをプロデュース。

ザ・ブーム、宮沢和史のプロデュースをはじめ30年以上、音楽づくりの現場に携わってきた。本の執筆は初めてだ。

「まずはこの国で認められる歌をつくりたい。そのうえで世界に通用する歌をと思ってやってきた。でも、坂本九の『上を向いて歩こう』を超える曲はつくれない。自分にもつくれないし、自分より能力がある人たちがたくさんいるのに、つくれていない。この歌には何か特別なものがあるのではないか」

(葛西亜理沙=撮影)