脳科学者・中野信子さん「もし私が詐欺師なら『高学歴の人』を狙う」
雑誌『プレジデント』(12月17日号)では特集「投資入門」の中で、投資成功者やマネーの専門家によるノウハウなどとともに、脳科学者の中野信子さんによる「私が詐欺師なら、ターゲットは東大生 うまい話に騙される人、騙されない人」という記事が掲載されています。
中野さんは、よくある騙しの手口として6つのパターンのカラクリを解説しています。例えば、SNSで知り合った相手を言葉巧みに騙して多額の金銭を送金させる古典的な【ロマンス型】、金融庁など公的機関を装ったり権威を利用したりする【公的機関装い型】、詐欺被害に遭った人に「損失を取り戻せる」と持ちかける【被害回復型】などです。
今回、30代女性が、ネットのマッチングアプリで仲良くなった男に騙された直後に、弁護士を名乗る別の男からも騙されたのは、まさにこうした典型例の合わせ技だったのです。
中野さんは「詐欺師の手にかかれば超高学歴であるはずの東京大学の教授もまんまと騙される」「負けているギャンブラーほど大穴に突っ込む」「もし、私が詐欺師なら『高学歴の人』を狙う」と話しています。
ネットでは確かに気軽に相談しやすいですが、それに流され、大事な個人情報をうっかり伝えてしまうこともある。くれぐれもそのことを心に留め置く必要があります。