「最初の一歩」を始めるにはどうしたらいいのか。教育メソッド「ほめ育」開発者の原邦雄さんは「自分の未来年表を作ることで、行動を促すことができます。なんとなく書き込んだ内容でも、あとで書き換えればいいのです」という――。

※本稿は、原邦雄『毎日が、ストレスフリーになるための「自分ほめ」』(フォレスト出版)の一部を再編集したものです。

トライアスロン大会のスタート
写真=iStock.com/JMichl
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エモーション(感情)は、モーション(体の動き)から

「原さんはとても行動力がありますよね。毎日すごいやる気満々なんですか?」

私はよくこう聞かれます。実は私には、あまり「やる気」がありません。トライアスロンのトレーニングもいつも全力というわけではなく、ずっと35点ぐらい。途中から徐々に、やる気を出す感覚です。

というのも、体を動かしているうちに、自然とやる気はわいてくるから。「エモーション(=感情)は、モーション(=体の動き)から」というのが私の信念。無理にやる気を出さなくてもいい。まずは体を動かしてしまえというわけです。

だから、トライアスロンのためにおこなっている朝7時からの水泳も、最初は眠たい目をこすりながらのスタート。どう見ても、やる気はありません。そんな調子で、最初はボーッとしながら泳ぎます。

ところが800メートルほど泳ぐと、変化が現れます。水中で全身を動かすので血流が良くなり、気持ちものってきます。本人にやる気がなくても、体が「さぁ、行こう!」とい感じ。そうなったらしめたもの。「じゃあやろうか!」と、乗っかっていくのです。

「パワフルに物事を進めるにはやる気が必要」と思っていたなら、今日からその考えを改めてください。やる気とはカンフル剤のようなもの。あれば刺激にはなりますが、必ずしも必要なものではありません。やる気がないなら、まずは行動すればいい。そうすれば、必ず感情もついてきます。