「自分がしゃべるとき以外はミュート」が基本

①のミュートについては、前回(「ITオンチが「初めてのZoom会議」でまず押さえるべき超基本テク5つ」)お話しした通りです。背景音やタイピング音は会議の邪魔になるので、相手に聞こえないようにしたいですね。特に周囲がうるさい場所では「自分がしゃべる時以外はミュート」を心がけましょう。

【芹澤】②の「無表情のまま動かない」は、発言している側からすると、聞いてもらえているのかどうかよくわかりません。あいづちやうなずきなどで「聞いていますよ」と示したほうがいいのはリアルの会議でも同じですが、Zoom会議ではこれがさらに大事になります。「普段よりも少し大げさめ」を意識して、画面上の自分の顔を見ながら、表情や動きをつけてみてください。

【大竹】特におじさんは、真面目な顔のままじーっとしがちですね(笑)。本人に悪気はなくても、怒っているように見えることもあるので、もしそういう上司がいたらやんわり伝えてあげてほしいと思います。

③の「1人でしゃべり続ける」は、セミナーやプレゼンならいいけれど、皆で意見を出し合うような会議ではNG。Zoom会議ではリアルよりさらに口を挟みにくいので、マイクを離さないタイプの人がいると皆が発言する隙がなくなってしまいます。1問1話、1人1話で簡潔に話すよう心がけましょう。

リアル会議よりも「間」を長めにとる

【大竹】④の「人の発言に自分の発言をかぶせる」もマナー違反。これは対面して会話する場合も同じですが、Zoomは自分が発言してから相手に伝わるまでに若干タイムラグがあるので、言葉がよりかぶりやすくなります。ですから、対面している時よりも若干長めに間をとって話し出したほうがいいですね。誰かと同時に話し始めてしまった時は、譲り合うことも大切です。

【芹澤】⑤の「逆光」も、相手が会話しにくくなるので気をつけたほうがいいと思います。窓など光が入るほうを背にしてカメラに向かうと、ほとんどシルエットのような状態になってしまって表情がわからないんですよ。Zoom会議に参加する時は、光が入るほうを向くよう意識してみましょう。