「ガマンから自由に」矢野さんの場合

<strong>【コツコツ節約マダム】<br>  矢野きくの</strong><br>家族構成●夫、猫<br>職業●主婦(家事・節約アドバイザー)<br>住居●神奈川県の中古物件<br>節約目的●「ムダをなくしたい」<br>貯蓄目標●特になし<br>1カ月の食費●1万5000円(OL時代)<br>趣味●ヨガ、便利グッズ考案など
【コツコツ節約マダム】   矢野きくの家族構成●夫、猫職業●主婦(家事・節約アドバイザー)住居●神奈川県の中古物件節約目的●「ムダをなくしたい」貯蓄目標●特になし 1カ月の食費●1万5000円(OL時代)趣味●ヨガ、便利グッズ考案など

「私、ガマンするのは絶対に嫌なんです」

のっけからカリスマ節約主婦らしからぬ発言をかましてくれたのは、節約アドバイザーの矢野きくのさんだ。

海辺に立つしゃれた中古住宅は、潮の香りはするが、たしかにガマンの匂いはしない。ガマンをしない節約などありえるのだろうか? 矢野さんは言う。

「節約ともったいないは違うと思うんです。私はムダが嫌いだから節約しているのであって、もったいないからやっているわけではないんですよ」

とはいうものの、矢野さんの節約は徹底している。たとえば食費。総務省の家計調査(平成18年度)によれば、平均世帯(3.43人)の食費は1月約7万円。OL時代の矢野さんの食費は、夫婦ふたりでわずか1万5000円だったという。1人あたりで計算すると、平均の半分以下だ。

「朝食は簡単に済ませていましたが、夕飯は必ずおかずを3品つけました。メーンのお皿に、煮物、常備菜。それに主人の好きな漬物に、納豆とお味噌汁です」