副業には手を出したほうがいいのか。Webマーケターで副業情報サイト「副業コンパス」を運営する國富竜也さんは「うまくやれれば、本業との相乗効果が期待できる。月5万円以上を稼げる経験とスキルが備われば、転職でも有利になる」という――。

※本稿は、國富竜也『会社勤めのモヤモヤを吹き飛ばす副業の思考法』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

通帳とお金
写真=iStock.com/SB
※写真はイメージです

「本業×副業」が生み出す相乗効果

銀行員時代に始めた副業の「ブログ」の売上が上がってくるタイミングで、私はWebマーケティング会社に転職しました。最初はそれこそ副業そっちのけで、本業にフルコミットして働いていました。

土日も関係なく本業の仕事に打ち込み、経験を積み重ねることに専念したのです。本業で成果を出すことにこだわったのは、ゆくゆくは貴重な経験を積ませていただく機会を会社からもらいたいと考えていたからでした。

そして十分に知識とノウハウが溜まってきたため、それらを副業に少しずつ転用し、稼ぎ始めました。

ですから当然、副業でも成果が出せるようになり、規模も大きくなってくるので、副業で得た独自の経験、ABテスト(Webマーケティングの手法の1つで、「どちらがよりよい成果を出せるのか」を検証する試験)データ、失敗談なども積み上がっていきます。

それらはもちろん本業に活かすことができますから、本業のサイトの売上も上がっていきました。それで本業でも、社内の重要な仕事を任せてもらえる機会が増えてきたわけです。

結果を出したことで編集長に昇格でき、「新事業立ち上げ――仕組み化――採用――売上最大化」など、さらに貴重な経験を積ませていただく機会をいただけました。そうした経験をさらに副業で活かすことで、本業と副業の両輪が理想的に回り始めたのです。

さらに、副業での経験を本業に還元して成果を出していたので、「私が副業に取り組むこと」に対して、周囲も応援してくれるようになりました。

すると、定時に退社しても快く送り出してもらえますし、副業する時間が増えますからさらに本業に還元でき、給料・収入アップにつながっていきました。

また、副業できる時間も増えたため、さらにそこで得た気づきを本業に活かすというよいループができたのです。