東日本大震災の発生から、半年以上がすぎた。読者諸氏の多くは、日本経済はいまだ震災前の状態までは回復していないという認識ではないだろうか。最近のある調査によると、日本経済が震災前の水準に戻るまでにかかる時間を尋ねたところ、「永遠に戻らない」という回答が最も多く、「すでに戻っている」と答えた人はわずかだったそうだ。原発問題もあり、震災がマインドを相当冷やしたことが窺える。
だが実際の数字を追ってみると、すでに鉱工業生産で8割以上、内需にほぼ相関する第3次産業活動の水準でいえば震災前をクリアしている。経済の専門家たちも含め、サプライチェーンの問題を余計に心配し、日本がリカバーしている間に中国や韓国に市場シェアを奪われることを懸念したのだろう。確かに失ったシェアは簡単には戻せない。しかし、こういった問題への対処については日本人は抜群に早い。ダメージの原因がはっきりしている以上、元に戻すのは得意技だ。他国であれば、こうもうまくはいかないだろう。
とはいえ、この水準をリーマン・ショック前までに戻そうとすると大変だ。実は震災によって日本経済が受けたダメージは、リーマン・ショックのときの3分の1にすぎない。
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