“スマホ”と“財布”に人生を振り回されていたことに気づく

一部の冷えた缶ビールや薪が売っているキャンプ場を除いて、多くの場所では紙幣は火種以外の価値を持たない。もしかしたらスマホの電波が入らないかもしれない。

この令和の時代に財布もスマホも携帯せず2日過ごすなんて滅多なことがない限り無いだろう。

でもたった一晩自然の中で過ごしただけでも、たったこれら2つのアイテムに、なんと頭を悩ませ人生を振り回されていたんだろうと気付かされることになる。

豊かに生きるにはお金や他人からの評価が必要で、僕たちは漠然とそれらを失うことを恐れるが、一度キャンプバッグ一つで森に篭もれば、新たな価値観を生み出し自分の本質的な欲求に向き合うことができる。

人間の悩みなんて本来もっとシンプルなものだ。

お腹が空いたなぁ、眠たいし寝よう、日が出てきたからそろそろ活動しよう……。

こんなコスパの良いお手軽な幸福を疎かにして、時にはそれらを犠牲にしてまで他者依存によって成り立っている幸福を追求する生活って、文明的であっても決して文化的とは言えないのではないだろうか。

決して資本主義を否定しているわけではないが幸せのハードルを下げて、1匹のホモ・サピエンスとして正直に自分の本能と向き合うことで、より一層それらが担保された普段の生活に幸せを感じ人生のトータルの幸福度を底上げしてくれる。

【関連記事】
メンタル不調のときにまず食べるべき最強で手軽な「うつぬけ食材」
「お金が貯まらない人は、休日によく出かける」1億円貯まる人はめったに行かない"ある場所"
月収44万68歳の悩み"暇で暇で死にそう"
「家族とも友人とも付き合いがない」ゴミ屋敷になる人が陥る"孤立孤独"という落とし穴
「生きる意欲が感じられない」80代独居女性のゴミ屋敷にあった"灰黒色のカップ焼きそば"