最先端の科学では人間の脳=こころの謎が次々明らかになってきている。著書『スピリチュアルズ「わたし」の謎』(幻冬舎)でその全貌を紹介した作家の橘玲氏は「外見は疑いなくパーソナリティに影響を与えている。ある研究によると、顔立ちのよい子どもはそうでない子どもに比べて好意的な扱いを受け、人気も高く、実際に頭もいい」という──。
※本稿は、橘玲『スピリチュアルズ「わたし」の謎』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。
ヒトが生きてきた環境=社会はとてつもなく複雑
ここでは“わたし=スピリチュアル”を8つの要素に分類した。
●スピリチュアルのビッグエイト
①外向的/内向的
②楽観的/悲観的(神経症傾向)
③同調性
④共感力
⑤堅実性
⑥経験への開放性
⑦知能
⑧外見
パーソナリティがばらつくのは、ヒトが生きてきた環境=社会がとてつもなく複雑だからだ。そこでは生存と生殖の効率を最適化する戦略がひとつに決まらず、あちこちでトレードオフが生じる。これによって、どのような環境でも誰かが生き残れるように“生き方の傾向”が正規分布するようになったのだ。