日本の“台所タブー”を打ち破ったグルメ番組

昭和まで、「男が食を語る」「男が台所に入る」のはタブーの空気があったが、これらのメディアが人気を博すにつれ、料理に興味を持ち、そのことを人前でも表す男性はふえていったのではないだろうか。平成後期に広がった料理男子の元祖はおそらく、グルメメディア好きな彼らである。

その後番組は、2012年に辻調理師専門学校が関わり『アイアンシェフ』として復活。しかし、知識や経験がふえてしまった視聴者に驚きをもたらさなかったのか、半年ほどで終了。

2019年12月にも特番『料理の神様』として、吉田剛太郎司会で復活したが、セットが地味だったことも加わって、オリジナルの鹿賀丈史ほどの迫力はなく、取り上げた料理もハンバーグと回鍋肉と庶民的で地味だった。

やはり伝説は、奇跡的で稀有な存在だからこそ、成立するものなのだ。

【関連記事】
堀江貴文が「ランチでは5000円のうな丼を食え」と言うワケ
「借金600万円でゼロから農業」カンボジアで"世界一の胡椒"を作る日本人のあり得ない半生
マクドナルドを「外食一人勝ち」に導いたカサノバ経営の本当のすごさ
「きっかけはプーチン大統領」ペット大国ロシアで秋田犬の飼い主がどんどん増えている
40代で一気に「顔の老化」が進む人が毎朝食べているもの