コロナ禍による2度の緊急事態宣言を経て、大学生たちの「出会い観」はどう変わったのでしょうか。若者の価値観に詳しい原田曜平さんが、コロナ禍の交流事情や恋愛事情を徹底追求。若者が語った新しい友達のつくり方とは、そして恋愛相手を見つける方法は──。
スマートフォンを見て笑顔の女性
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【座談会参加者】
國武 那汰莉さん/立教大学文学部3年生。
河内 杏南さん/早稲田大学文化構想学部2年生。
齊藤 龍星くん/早稲田大学政治経済学部2年生。
高杉 真由香さん/慶應義塾大学総合政策学部2年生。
山本 祥子さん(仮名)/慶應義塾大学法学部1年生。
鈴木 かのんさん/桜美林大学ビジネスマネジメント学群2年生。
加藤 耀くん/東京理科大学理工学部2年生。
坂後 裕菜さん/上智大学総合グローバル学部1年生。
竹田 綾香さん(仮名)/津田塾大学学芸学部3年生。

Clubhouseに就活生や帰国子女の集まり

【原田】今回のコロナ禍では大学が休校になったりオンラインに切り替わって、友達や彼氏彼女と会いにくくなった若者も多いと思うんだ。それに、知らない相手や新しい趣味と出会う機会も少なくなっているよね。最近ならではの会い方や集まり方、あるいは新しい出会い方などがあったら教えてくれるかな。

【加藤】僕はClubhouseで意外な交流が生まれました。以前、原田さんと参加したルームで、スピーカーの中にたまたま同じ高校出身の人がいたんです。「また話そうよ」ってことになって、つながりができました。Clubhouseは流行りものって感じで好きになれませんが、意外な出会いがある点だけはいいなと思いました。

【竹田】Clubhouseは、集まる代わりに使われていることも多いですよ。就活中の友達は、毎朝10人ぐらいでClubhouseに集まって、一緒にエントリーシートを書いたりしています。「早起きしよう」「就活がんばろう」って励まし合って、それが結構支えになっているみたいです。

【高杉】私は帰国子女なんですが、そのコミュニティーではよくClubhouseを使って話をしています。社会問題に興味のある子が多いので、英語でそれについて話したり、あとは友達がモデレーターをした、サステナビリティーに関する国際会議のルームに参加したこともあります。

新しいエンタメの可能性が見えた

【鈴木】Clubhouseって、今まで見られなかった場面が見られる場でもありますよね。以前、芸能人やアーティストを多く担当している彫師のルームをのぞいたら、そこで出会った芸能人同士が戸惑いながら初対面の挨拶をしていて、素の顔を見れた気がしてとても面白かったです。

【河内】私は浅野忠信さんが好きで、Clubhouseの彼のルームをのぞいたら、急に声だけで寸劇をやり始めて。こういうエンタメの形もあるんだなって、新しいものを発見した気がしました。