冷凍の竜田揚げに、甘酢あんをかけて食べる

わたしはごはんはふりかけ派ですし、酢豚が大好物で、特に「野菜の入っていない酢豚」が大好きです。このため、業務スーパーの冷凍の竜田揚げに、業務スーパーの甘酢あんをかけてよく食べます。要するにレアな食材は「それが好き」な人にとっては業務スーパーで買うほうが割安なのです。

「いや、そうは言ってもさすがに使いきれないじゃないか」と思うかもしれません。が、使いきれない分は100円ショップの保存容器や500mlペットボトルの空き容器などに分けて、一部は冷凍保存すれば結構長持ちします。

それにそもそも7割安い食材ですから全体の3割使えばもうその段階で元がとれています。残った分はまるまる「次回、無料で使える分だ」と考えたら気も楽ではないでしょうか。つまり業務スーパーで買うべきは「どちらかといえばレアな食材」なのです。

この30年で冷凍食品のレベルは急上昇した

2 「冷凍技術の進化」という視点

経済の専門家という視点で見ると、この30年間でめちゃくちゃレベルが上がったのが冷凍食品です。背景には冷凍技術の進化と、物流の進化があります。このふたつのイノベーションのおかげで一皿100円の回転寿司チェーンがふつうのお寿司屋さん以上に新鮮でおいしいネタを提供できる時代がやってきたわけです。同じ理由で最近の冷凍食品はとてもおいしいのです。

回転寿司
写真=iStock.com/Nayomiee
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その観点で業務スーパーを眺めると、一般のスーパーが生鮮食品として販売している食材の多くを、業務スーパーでは冷凍食品として売っていることに気づくはずです。過去30年のイノベーションの文脈で考えれば、業務スーパーの冷凍魚介類は興味深い食材なのです。