在宅勤務ではオンとオフの切り替えが難しい。DeNAの健康経営を主導するCHO(チーフ・ヘルス・オフィサー)室長代理の平井孝幸氏は「プライベートと仕事の境目が曖昧になると生産性が落ちる。境目をハッキリさせるために『3つのスイッチ』を心がけてほしい」という――。

※本稿は、平井孝幸『仕事で成果を出し続ける人が最高のコンディションを毎日維持するためにしていること』(東洋経済新報社)の一部を再編集したものです。

在宅勤務のオンとオフを切り替える3つのスイッチ

リモートワークでは、従業員の残業時間が増えている企業も少なくありません。調べてみたところ、仕事の時間に自分の趣味のインターネットサーフィンをしてしまって、プライベートと仕事の境目が曖昧になってしまい、生産性が落ちて時間が超過するケースもあるようです。

在宅で仕事をすることになってから、仕事とプライベートの切り分けができず、ずっと仕事モードになってしまって集中力が散漫になったり、ずっとストレスを感じているという声が聞こえてくるようになりました。

オンとオフを切り替えるためのシンプルな対策は3つです。時間で区切ること。場所で区切ること。体感(温度、香り)で切り替えること。この3つです。

食事、散歩、仮眠…1日の計画をスケジュールソフトに組み込む

オンとオフがしっかり切り替えられない原因は、予定が組めていないことが大きいようです。まずは1日の計画を立てることから始めましょう。仕事のオンとオフの時間だけでなく、食事の時間や散歩の時間、仮眠の時間などもすべて組み入れてしまう。そうすることで、オンとオフはもちろん、1日の流れがしっかり見えてきて、仕事効率のアップにもつながります。

予定が決まれば、スケジュールソフトなどに仕事の時間と休憩時間をしっかり入れ、それに則ってきちんと行動していきます。

決めた時間に仕事と休息をとることで、メリハリを出すことができます。結果として、モチベーションのコントロールができ、生産性の低下や疲れの蓄積を防ぐことができるでしょう。