帰省しなくてよくなったことは女性にはプラス
予防策としては、入院までいかなくても、自分の時間は意識してとることです。人間にとって、非日常がこれだけ疲弊につながるということがわかっているので、充電する場所や時間を持つことが有効な策となるのです。
それから睡眠をしっかりとること。夜も遅くなりがちですが、ぐっすり眠ることは心身のコンディションをととのえる基本中の基本です。また、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと自分を「ねばならない」でしばるのはいけません。やることを絞ること。おせちや年賀状も、体を壊してまですることではありません。
今年はコロナ禍の影響で在宅勤務が増えたため、いきなり非日常になるわけではなく、また帰省しなくてよくなったことも、プラスに働いた女性は多かったかもしれません。
朝起きたら3分間、顔いっぱいに朝日を浴びる
こうした長期の休みによる生活リズムの乱れをととのえて、仕事モードにチェンジするにはどうすればよいでしょうか。僕がお伝えしているのは「4つの時間を固定する」ということです。
4つの時間というのは「朝起きる時間」「朝食をとる時間」「昼食をとる時間」「夕食をとる時間」。つまり起床時間と3食の時間を、毎日同じにするということです。
特に大切なのは「朝起きる時間」と「朝食をとる時間」の朝の二つ。まず朝起きたら、すぐに3分ほど顔いっぱいに朝日を浴びましょう。顔に光を浴びると脳に刺激が届き、体内時計がリセットされて、12~15時間後に自然に眠くなるメラトニンというホルモンが出ます。
この睡眠ホルモンであるメラトニンの原料は、幸せホルモンといわれるセロトニン。セロトニン→メラトニンという順で作られているので、セロトニンを高める食事を意識してとることが、結果的にメラトニンを増やし、生活リズムをととのえることにつながります。