繊細で感受性が強く、傷付きやすい人を指すHSP(Highly Sensitive Person)という概念が認知されつつある。カウンセラーの時田ひさ子氏は、「HSPの気質を持っていながら外向的で明るく刺激を求める、HSS型HSPという気質の人もいる。HSS型HSPの人は自分の二面性に罪悪感を抱き、人知れず苦んでしまう」という——。
ビールを楽しむ美しい日本女性
写真=iStock.com/kumikomini
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ちぐはぐな特性は「かくれ繊細さん」の可能性が…

元気なのに繊細。大胆なのに傷つきやすい。

外向的でテンションが高いのに、小さな発言でクヨクヨ一人反省会。一人になるとどっと疲れて表情がなくなる。

自虐ネタで笑いをとりにいくも、いじられすぎると傷つく。さまざまな会合をその場のノリで「おもしろそう!」と企画はするのに、近づいてくると「自分は仕切りに向いていない」と自信がどんどん小さくなって逃げたくなる。

アイデアマンでのめり込んだらやめられない。なのに、目標達成まであと一歩のところでやめてしまう。完璧主義なのに極めない。

やったことないことへの好奇心はめちゃくちゃ強い。一回やったことには興味が薄れる。あれこれ興味が広がりすぎて同時発進してしまい、収拾つかなくなる。

年に何回か、周囲に気づかれないように自分の世界に閉じこもる。誰にも話しかけてもらいたくないし、誰にも見せられない状態になる。きっと誰も、いつも明るくておおらかで生き生きとしている自分に、こんな裏の姿があるなんて想像もしないに違いない。

結論のない話につきあうのが苦手で、早く帰りたいと思っている。でもその場を楽しんでいないと見破られるのは悪いので、頑張って合わせたフリをする。ひとりになると「はぁぁ」と大きなため息をつきたくなる。

どうですか? 上記のような特性が、ご自身に思い当たるとしたら、あなたは「かくれ繊細さん」かもしれません。

繊細で感受性が強く、傷付きやすい人を指すHSP(Highly Sensitive Person)という概念が、最近広く知られつつあります。そのきっかけのひとつが、カウンセラーの武田友紀さんの著書『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』(飛鳥新社)です。武田さんはHSPを「繊細さん」と呼んでいます。

先に例に出した「外向的なのに家では一人反省会」という極端でちぐはぐな特性を併せ持つ人は、「かくれ繊細さん」(HSS型HSP)と呼ぶことができます。