結婚する人生としない人生、どちらが幸せなのか。Podcastで人気番組「ジェーン・スーと堀井美香のover the sun!」を配信しているコラムニストのジェーン・スーさんは、結婚を含めた「生き方の選択」に迷う女性たちから支持されている。元独身女性向けメディア編集長の東香名子氏が、スーさんとの思い出を語る――。
「結婚は誰もがするもの」という価値観は壊されつつあるが…
「結婚は誰もがするもの」と考えられていた昭和の時代と比べ、結婚しないことも人生の選択肢として受け入れられるようになった。厚生労働省の人口動態調査によると、令和元年の婚姻件数は59万8695組。ピークである昭和47年(109万9984組)より総人口は多いにもかかわらず、約半分の水準だ。
同調査によると、女性の平均初婚年齢は29.6歳。この数字から見ると、女性にとって30歳前後は結婚適齢期ともいえそうだが、この年代の女性は2つの価値観の間で揺れる「はざまの世代」のように見える。
彼女たちの親世代は、昭和生まれで「結婚は誰もがするもの」という価値観を持って生きてきた。そんな親から「大人になったら結婚するもの」と聞いて育ってきた人も多いだろう。
彼女たちが大人になった今、その価値観が古いものとされ、開放されつつある。頭では分かっているが、昭和型の家庭で育つと「本当に結婚しないでいいのか」と、どうも躊躇してしまう。新しい生き方のロールモデルがないのも一つの要因だろう。
結婚を含めた生き方の選択に迷う令和のアラサー女性に、ぜひ知ってほしい人がいる。7年前、女性の生き方に一石を投じたエポックメイキングな女性、ジェーン・スー氏だ。