モンスター顧客は時間も体力も奪っていく

③「予定を変えまくって振り回す人」

「この日、会社の会議が入ったのでキャンセルで」とか、当日になって「やっぱり夕方ちょっとアレなんで夜にしてもらっていいですか?」みたいに会う約束をグッチャグチャにしてしまう人。

これは予定もそうだけど、たとえば「これじゃなくてもっと別の資料送って」などとメールなどでもグチャグチャにかき回す人がいて、どちらも絶対にお客様にしちゃいけない人です。

そういう人を関わってしまうと時間もめちゃくちゃ割かれるし、常にその人の対応のために頭のリソースをたくさん取られてしまうので、神経もおかしくなってしまいます。

実は私の野村證券時代の一人目のお客様が、この①と③のハイブリットでした。70歳ぐらいの未亡人のおばあちゃんで、株好きの資産家だったんですけど、自分を中心に世界が回っていて、かつ人を激しい言葉で非難しまくるわけです。

もちろん、お金はあるので高額取引をやってくれて営業成績は上がるんですけど、「資料がないんだけど」「明日ちょっと無理になった」と振り回されて、自分の頭のリソースの7割がその人の対応で埋まってしまう。

人に対して激しい口ぶりで非難するので、もちろんそれは僕に対しても来るわけです。土日もお構いなしに電話で激しく罵られるので、心はどんより。それが半年、1年、2年と続いて、本当に時間の無駄だったなと思います。キングボンビーを引いちゃったようなものですね。

損をしてでも縁を切ったほうがいい

今はそういう人を見分けられるようになったので、契約する前にフェードアウトするようにしていますが、契約をしてしまったらどうしようもないところもあります。

宋世羅『ヨイショする営業マンは全員アホ 1%だけが知っている禁断の法則』(飛鳥新社)
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とはいえ、「契約したって言ったけど、お前、重要事項の説明してないやろ」「保険業界に吊し上げんぞ」と、要は陥れるがために変なところ突いてくる最悪のモンスターに出会ってしまった場合は、

「解約するならどうぞ。私に一生連絡してこないでください」

とスパッと切りましょう。

たとえそれで自分に100万円のペナルティが発生したとしても、モンスターとの縁を断ち切らなければ自分がやられてしまいます。

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