性について、もっと学びたい場合は
これから性教育の勉強をしたい、知識を得たいという人は、どんなふうに学べばいいのだろうか。遠藤さんのおすすめは、学会のイベントに参加することだ。
「GID(性同一性障害)学会は、法律学者や心理学者、外科医など、いろいろな人が集まって、それぞれの研究分野の成果を発表していて面白い。もちろん当事者もいます。日本性科学会も、同じようにいろいろな分野の人がいっしょに考えていて興味深いですよ」
中島さんは性教育を学べる専門機関を教えてくれた。
「やはり産婦人科や助産師の方が性教育を担当している場合が多いので、大学なら看護学部や医学部で学べるのではないでしょうか。私の場合は、公衆衛生の予防のひとつに性教育があると思っているので、公衆衛生の分野で研究しています。またジェンダーもからめるなら、社会学系でもいい。日本家族計画協会では、思春期保健相談士という資格もとれます。私もこれからとろうと思っています」
“性のタブー”をテーマにしたセッション、最後は遠藤さんの言葉でしめくくった。
「新しい情報を知ることで、自分が変わって周りの付き合い方も変わると思うので、性をタブーにせず、もっとみんなで話せる場所があるといいですね」