封じ込めはムリだから、都市封鎖や隔離はデメリットしかない

日本で観察されているこの数字は何を観測しているのか、この検査はどういった意味をもつのだろう? といった数自体ではなくその意味を考える必要があります。PCR検査数の前提が異なることを示した上で、現在公開されているグラフを基に過去と未来予想のグラフを展開していったのはそのためです。

現在行われているPCR検査は増幅サイクル数が全国の多数の施設で統一されているかどうかも不明です。変異株によっては、現在のPCR試薬で捕捉できないウイルスも出てくるでしょう(注21)。偽陽性もあいまって時間がたつにつれ信頼性は低下していきます(注17)

コロナウイルス分析のために、1検体に複数の試薬を用いることになると作業の煩雑さは指数関数的に増加します。それに見合ったメリットは全く期待できません。

交差免疫の上に集団免疫を獲得しつつあると考えられる私たち日本人。全国に蔓延してしまっている現状では、通常のカゼの予防策以上のことはできません。封じ込められないのですから、都市封鎖や隔離はデメリットしか生みません。

都知事選挙の前に東京の大流行が喧伝されました。次の総選挙との関連を考えられた方は鋭いかもしれません(注22)

私自身は「ワクチン」を打つつもりはない

どんなに注意していても、インフルエンザが院内に蔓延してしまうことは毎年ありました。どの病院にもマニュアルが作られていますが毎年防ぎきれません。コロナウイルスも同様です。

万が一、クラスター発生が起きても医療機関や学校は対応すればいいだけで責められるべきものではありません。毎冬、どのカゼウイルスでも起きていることです。社会的制裁は慎むことが医療機関の過剰な萎縮を防ぐことになり、その方が自分たちを守ることになります。

網目状に全国で散発多発しているので、点と点を結んで追いかける濃厚接触の概念も失われました。流行初期に行えたクラスターの把握は、今では困難です。完璧に制御するといった人間の能力を超えた要求は、実行不可能で疲弊消耗するだけです。

無事に1年経過した私たちは、検査陽性発生数に一喜一憂することはありません。他者に寛容になりましょう。そして、他者の目も気にしないで暮らしましょう。ウイルスの持ち込み、拡散に敏感になりすぎる必要はありません。

暖かくなる来年2月中旬から新型コロナは収束していくでしょう。今回は、わずか数カ月です。毎年と同様のカゼ予防をしていれば十分だと思います。

やがてワクチンができたら、希望される方は接種するとよいでしょう。希望される患者さんが接種できるようにするため、私のクリニックでは業務用冷凍庫を新調したところです。ただ、私自身は、交差免疫と獲得免疫があると思っているので打つつもりはありません。

いつもと同じように暖かで健やかな生活を送っていくことにしましょう。