売り込み臭が一切ないのに、客が注文するセールストーク例
では、ここまでのまとめとしてセールストークの例を挙げてみます。
【セールストーク例】
おすすめというよりも私の好きな料理でいいですか。私が好きなのは○○です。この前、試食したんですけど、鉄板の上でジュージューと焼かれて、外側がカリッカリで、食べると中から“とろ~っ”としたチーズがあふれてフワトロが楽しめます。
ナイフを入れてパカっと割るとチーズがて割って“とろ~っ”と出てくるんです。みんなでシェアできるので、アルバイトの子たちに大人気。私は大好きです!
いかがでしょうか? 思わずイメージがわいてきませんか?
店員は自分の感想を言っているだけにもかかわらず、聞かされたほうはこの料理に興味がわきますよね。
ここでのポイントは、おすすめしているのではなく、料理のお披露目なので、売り込み臭が一切ありません。だから、お客さまはワクワクするのです。
客がオーダーしてくれなくでもOK、従業員が自己表現を楽しむ
ワクワクさせたあとに、「いかがですか、ご注文なさいますか?」とお客さまの判断にゆだねるクロージングをかける。
この場合、お客さまがオーダーしてくれなくでもOKです、なぜなら、スタッフは自分の大好きなものを表現できて、その会話をお客さまと一緒に楽しめたのですから。それで十分なのです。
オーダーをする/しないは、お客さまにおまかせすればいいのです。
むしろ、そのほうが興味を持っていただけるし、すすめられたというプレッシャーもないので、気軽にオーダーしていただけることが多いのです。
このセールストークができるようになったスタッフは、「おすすめするのが楽しくて仕方ない」という状態になります。