精神科医「1日誰とも話さなくてもよし」プチ鬱を軽くする方法

より具体的にはどうすればいいのか。鹿目氏は今年6月、『 1日誰とも話さなくても大丈夫 精神科医がやっている猫みたいに楽に生きる5つのステップ』(双葉社)という本を書いた。その中で「誰でもが簡単・気楽にできる、おこもり生活の不安やプチ鬱が軽くなる方法」を紹介している。そこから4つの方法を紹介しよう。

(1)まずは気持ちを落ち着かせましょう
鹿目将至『1日誰とも話さなくても大丈夫』(双葉社)
鹿目将至『1日誰とも話さなくても大丈夫』(双葉社)

「人間には、心臓や血管をコントールして血流を維持する自律神経というものがありますが、これは自分の意思で制御できるものではありません。自律神経が乱れると、身体的不調(頭痛・頭重感・動悸・めまい・ふらつき・便秘・肩こり・冷え・倦怠感・息苦しさ・手足のしびれ、など)とともに、精神的症状(不安・憂鬱・恐怖感・焦り・パニック・イライラ・不眠・情緒不安定・集中力の低下など)も引き起こしてしまいます。その結果、起きられない・眠れない・疲れが取れないなど、生活する上で非常に困った状態になるわけです」

「心と体は一心同体、自律神経を介してつながっているので、この乱れを整えていくことが何よりも大切なことです」「(上記のような)心身の不調を感じる人は、『今、自分は自律神経が乱れているのかも?』と思って、まずは、次の3つにトライしてみてください」

① 頑張って「ボーッ」としてみましょう
② 布団の上で大の字になり、脱力しましょう
③ 深呼吸をしてみましょう
(2)ひとりの時間を味方につけましょう

「(コロナ禍で気軽に人と会えない)今は寂しさや孤独を感じている人も多いですが、同じ1日ならば、できるだけ楽しい気分で過ごしたいですよね。そのためには、体を健康に保つこと。孤独を上手にかわしていくためにも、健康第一に努めることが重要です。例えば、次の3つを習慣化してみてください」

① 何時でもいいから、起きたら、窓を開けて太陽光を浴び、ビタミンDを吸収しましょう(ビタミンDは、食物からのカルシウム吸収を促すなど骨格を健康に維持する役割があり、紫外線を浴びることにより体内で生成される)
② とりあえず、起きたら、パジャマからは着替えましょう
③ 運動不足には「エア縄跳び(縄を持ったつもりで、その場跳び1分)」が効きます