顧客名簿を得るための試行錯誤

ちょっと個人的な話をしたい。私が知人と会社を作った際に、どうやったら、私たちのサービスの対象となる顧客名簿を得られるか真剣に考えた。読者が自分自身だったらどうするだろうか。

私の会社は経営コンサルティング会社でサプライチェーン分野を対象としている。サプライチェーンの意味が不明でもかまわない。何かの専門領域があって、そのコンサルティングサービスや商材を販売したい場合だ。

普通に考えれば、アプローチすべきは企業のなかにいる、サプライチェーン部長とか、サプライチェーン本部長とか、サプライチェーン担当役員とかだ。まず名簿屋に行ったら、あまりに高くて驚いた。とても生まれたての弱小企業が買えそうにない。次に、某有名経済誌のメールマガジンのヘッダー広告枠を買った。たしか20万円だったと記憶する。小冊子を提供する代わりに、住所や名前を聞く方式にしていたが、反応はほぼなかった。

30万円かけて7クリックしかなかった

次に某有名業界紙に1週間連続で広告を載せた。これも笑えるほど反応がなかった。本当に笑ってしまったほどだ。さらに某氏から勧められて、有名人のメールマガジンに出稿した。たしか30万円くらいかかった。結果は、クリック数は7だった。これも悲惨すぎて、みんなで笑った記憶がある。

つまり媒体を間違えると、こういう悲劇が起きる。喜劇ともいえるかもしれない。対象とする人たちがそこに集まっていなければ無意味なのだ。さらに、実際の展示会に出展したり、展示会でチラシを置いたりしたが、効果がなかった。