両腕が義手の女性が訪れた

そんなギャラリーTOMにある日、両腕が義手の女性が訪れた。盲目でもあったその女性は村山さんにこうお願いしたという。

「汚しませんので舌の先で触ってもいいですか?」

その後女性は1つの作品に2時間をかけ、じっくりと向き合っていった。

作品を触れるようにするためにはオリジナルの作品からブロンズに鋳造したり、買い取ることも。村山さんはこう説明する。

「アートは目や手で触れるものでもないんです。心で触れるものなんです。そして、そのためには心を開かなくてはいけません」

見た情報がすべてではない、見えないものを心を解放してハートで感じるアート。その言葉にハッとさせられた。

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